神は友を探す

by レイ・グロンディン

すべての創造主である神が、私たちと「友達」になりたいと思っておられるなんて…すごいことだと思いませんか？

弟子たちは何年もの間、忠実にイエスに従い、彼の教えに耳を傾け、奇跡を行い、町から町へと一緒に旅をしていました。それは、冒険に満ちたワクワクするような人生でした。そしてある日、衝撃的なことが起こります。イエスがこう言ったのです。

「わたしはもう、あなたがたをしもべとは呼びません。しもべは主人のしていることを知らないからです。わたしはあなたがたを友と呼びました。なぜなら、父から聞いたことをすべて、あなたがたに知らせたからです。」（ヨハネ15:15）

弟子たちは、イエスに従うために全てを捨てました。そして今、イエスは彼らを「しもべ」から「友」に昇格させたのです！良いしもべとは、忠実に、黙々と、時には疑問も持たずに仕える存在です。でも、友達は一緒に時間を過ごし、笑い合い、会話を楽しみます。

「神との友情って、実際どんなものなんだろう？」そう思うかもしれません。

旧約聖書では、アブラハムは「神の友」と呼ばれています（イザヤ41:8、ヤコブ2:23）。ある時、神がソドムを滅ぼすと語られたとき、アブラハムは「そんなことしないでください」と願い、神は彼の願いに応えて義人のために滅ぼすのをやめたのです（創世記18章）。

モーセも似たような体験をしています。モーセは神に、単に天使を遣わすだけでなく、イスラエルの民と共に約束の地へ同行するよう説得しました。なぜなら、神の臨在が共にいないなら、モーセは行きたくなかったからです。神はその願いを聞き入れ、ご自身が共に行くと約束されました（出エジプト記33:1–17）。

友情は「一方的」ではなく、互いの関係です。神は、そんな友情の関係に私たちを招いておられるのです。

私にとって神との友情は、妻のつかさとの結婚生活に少し似ています。長年一緒に過ごしてきて、LINEで彼女からスタンプや一言が届くだけで、何を言いたいかすぐにわかるようになりました。神も、ただ私たちに「命令を聞いて従いなさい」と言いたいのではなく、ご自身の心を知ってほしい、そして友として近づいてきてほしいと願っておられるのです。